【 第六歩目 】『 under the skin 』 ⇔ 『 On the board 』
 
◆ On the board ◆

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『On the board』は「信用と不信の間の境界線」を1つのテーマに作りました。

相手を信じるか否か、その【境界線】は誠実に引かれるべきだと思うのです。
考えて、考えて、考えて。
自分のことを、相手のことを、周りのことを。
人を信じるのにも疑うのにも、それだけの誠実さが必要なのです。
考えた結果として、「疑う」「信じない」という気持ちが生まれるのならそれは仕方のないことだと思います。

そんな中でも「信じてみる」ということを捨てないでほしいのです。
ダメージに対して慎重な昨今、自分のことを守ることは確かに大切なことです。
けれど、そのことによって掻き消されてしまう誠実さや真実がきっとたくさんある。
信じたことで自分が受ける痛みと、信じられなかったことで相手が受ける痛みとではどちらが大きいでしょう。
自分が少しでも信じてみれば、呼吸しやすくなる人が増えるかもしれない。

『On the board』をご覧いただいて、その【境界線】に少しでも意識を向けていただけていたら嬉しく思います。

慶雲



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(撮影:紅たえこ)